祭祀台は北側にあって南向きである。全体の形が正方形で、辺の長さはいずれも3メートル、面積は9平方メートルで九九帰一を意味し、双溝酒業が古い技法を受け継ぎ、双溝酒ならではの味をいつまでも保つということを象徴している。祭祀台の上部は五つの色のフロアリングで舗装されている。五つの色は五種類の土壌を意味している。五色の土は広い中華大地の象徴であり、東側の青は海、西側の白は白砂、南側の赤は赤土、北の黒は黒土、真ん中の黄色は黄土高原の象徴であると同時に金、木、水、火、土の五行と東西南北中の五つの方角をも表している。双溝酒業帝国が永遠に存続し、市場が世界各地へ拡張するという願いを含んでいる。
古代の祭祀は国民の生活の重要な内容であり、祭祀文化は中華文化の重要な部分でもある。『史記』に「春に発芽、夏に生長、秋に収穫、冬に貯蔵、自然の法則であろう」と記している。双溝酒業は古い技法を伝承し、天に逆らうことなく、毎年春に酒母を圧搾し、夏にセラーを封じ、秋にセラーを開け、冬にまた封じて貯蔵する。穀の神后稷が五穀を創造したことと、明の時代の双溝酒業を創立したことに感謝の意を表すため、祭祀台を作り、毎年の穀雨、万物が成長する時節になると穀の神后稷を祭り、来年の五穀の豊作を祈願する。秋、畑仕事を始める前の白露の時節には大禹、河神を祭り、来年に農作物の成長に有利な気候になるよう心から願う。冬至と小年(旧暦の12月23日か24日)の日には朱家の酒醸造の先祖朱天罡を祭り、双溝酒業を創立した偉業に感謝の意を表す